
すい臓がん
すい臓がん
膵臓がんは、膵臓に発生する悪性腫瘍であり、進行が速く発見が難しいため、「沈黙のがん」とも呼ばれます。
膵臓は胃の後ろ側に位置し、消化酵素の分泌や血糖値の調整を担う重要な臓器です。がんが進行するまで目立った症状が現れにくいため、早期発見が難しい病気ですが、早期診断と適切な治療で生存率を高めることができます。
これらの症状が複数見られる場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
家族歴や遺伝的要因
膵臓がんは家族歴や遺伝による影響が強いと考えられています。家族に発症者がいる場合は注意が必要です。
生活習慣の影響
発症リスクは1.7倍以上。
慢性膵炎を引き起こし、リスクを高める。
インスリン抵抗性が増し、膵臓への負担が増加します。
糖尿病との関連性
糖尿病は膵臓がんのリスク因子とされ、新たに糖尿病を発症した場合は注意が必要です。
慢性膵炎
長期間の膵臓の炎症はがんへの進行リスクを高めます。
腹部超音波検査(エコー)
膵臓の腫瘍や嚢胞の有無を調べます。
CT・MRI検査
より詳細な画像を撮影し、がんの広がりや周囲の臓器への影響を確認します。
内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
膵管や胆管の狭窄を確認する検査で、組織の採取も可能です。
腫瘍マーカー検査
血液検査でCA19-9やCEAなどの腫瘍マーカーを測定し、がんの可能性を評価します。
超音波内視鏡(EUS)
内視鏡で膵臓を詳しく観察し、細胞を採取して生検を行います。
膵臓がんの治療法は、がんの進行度によって異なります。
手術療法(外科的切除)
早期の段階で発見された場合、膵臓の一部または全体を切除します。根治を目指す唯一の治療法とされています。
化学療法(抗がん剤治療)
手術が難しい場合や再発予防を目的として、抗がん剤治療を行います。
放射線療法
腫瘍の縮小や痛みの緩和を目的として行われます。
緩和ケア
進行したがんでは、痛みや症状を和らげる治療を行い、生活の質を維持します。
早期発見できれば治療の成功率は上がりますが、進行がんの場合は緩和ケア中心の治療となります。
膵臓は体の奥にあるため、腫瘍が小さい段階では神経や消化器官への影響が少なく、症状が出にくいためです。
腫瘍マーカーは補助的な検査であり、確定診断には画像検査や内視鏡検査が必要です。
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